日本生まれの日本猫なのに日本猫ともアビシニアンとも言えない不思議な家族の物語です。お父さんもお母さんのアデーレちゃんも日本猫より小柄で細く一見、猫を見慣れていない人は子猫じゃないかと思うほど小さな猫ちゃん達です。顔立ちを見ると前を向いた大きな耳とアーモンド状の目(狐目だけどアーモンドの様な形の目)と小さな口(顎)と典型的なアビシニアンであり、体形も上半身は細く下半身は太くて全体的に体長も手足も長い猫ちゃん達です。シンガプーラは別名、小さなアビシニアンと呼ばれていますが、アビシニアンの父親と日本猫の母親から生まれた(混血した)子猫も小さなアビシニアンの顔立ち・体形で日本猫の大きさ・毛柄になる様です。この場合を勝手に小さなアビシニアンと呼ばせてもらいます。これは小さなアビシニアン一家の物語です。
1.お父さん。大きな耳、アーモンド状の目、小さな口とアビシニアンの顔立ちと上半身が細く下半身が太く体長が長く胴長の体形であり、典型的な日本猫の大きさですが細長い体形なため小柄に見える、日本猫的なキジ虎白柄の小さなアビシニアンのお父さんです。因みに悪ガキ九郎ちゃんとは喧嘩相手です。
2.お母さん(アデーレちゃん)。猫を見慣れていない人には子猫にしか見えない小柄の猫ちゃんです。少なくともこの地域では黒白猫の日本猫を見た事がない。そもそも白毛にブチの日本猫ならいるが黒白猫はアメリカン・ショートヘアの顔立ち、体形の猫ちゃんが多い。黒白猫自体が外国種なのではないか?と思われる。典型的な逆五角形・なだらかな鼻筋の日本猫の黒白猫がいたら見てみたい。少なくともこの地域では存在しない。アデーレちゃんはアビシニアンとアメリカン・ショートヘアとの混血した小さなアビシニアンの猫ちゃんだろう。因みにアデーレと言う名前は音楽の都ウィーンを代表する喜歌劇「こうもり」に登場する「このギリシャ風の整った顔を見て楽しんで下さい。好みじゃなければ(自らスカートをめくって)この足を見て楽しんで下さい」と言ってオルロフスキー公爵を誘惑する女優気取りのメイドから名前をもらいました。
3.雄の黒白の子猫ちゃん。雄は母親からしかx染色体を遺伝しない。母親からアメリカン・ショートヘアのみ遺伝子をもらった猫ちゃんだろう。
4.二匹の雌の子猫ちゃん(ココちゃん、モモちゃん)。雌は父親と母親の両方からx染色体を遺伝します。ココちゃんとモモちゃんはお父さんからキジ虎白柄を遺伝したんだろう。ココちゃんの右手のキジ虎柄と短尾はお父さんから遺伝したんだね。二匹も小さなアビシニアンの猫ちゃんだろう。
行方不明(またはあの世に行った?)のココちゃんのためにフリードリッヒ・リュッケルト(ドイツの大学教授で詩人,1788~1866)の詩をおくろう。
Oft denk'ich,sie sind nur ausgegangen! Bald werden sie wieder nach Hause gelanggen! Der Tag ist schön! O,sei nicht bang! Sie machen nur einen weiten Gang! Ja wohl,sie sind nur Gang! Und werden jetzt nach Hause gelangen! O,sei nicht bang,der Tag ist schön! Sie machen nur den Gang zu jenen Höh'n! Sie sind uns nur vorausgegangen und werden nicht wieder nach Haus verlangen! Wie holen sie ein auf jenen Höh'n,Im Sonnenschein! Der Tag ist schön Auf jenen Höh'n!
よく思うのだか皆ただちょっと外出しているだけ、しばらくすれば皆また家に帰ってくるだろう! 今日は晴れている! おお心配するな! あの子達はほんの少し遠くに出かけているだけ! そう皆ちょっと外出しているだけ、そろそろ家に着く頃だろう! おお心配するな! 今日は晴れている! 皆ただあそこの高台に行っただけ! あの子達はただ私達より一足先に出かけただけ、だとしたら二度と家に戻ってこないだろう! 私たちもそろそろあの子達を追ってあの高台に行ってみよう、陽の輝きを浴びた高台へ! 今日は晴れている、あの高台では晴れて美しい!。