今回は騎士団長・田舎娘・農夫の若者と言う日本人には馴染みがない単語が出てきたので整理しようと思います。まず騎士と騎士団の違いから…。
1.アンナちゃんは騎士団長の娘ドンナ(貴族の娘)アンナだと例えましたが、これに違和感を感じませんでしたか?。はじめパパも強い違和感を感じていました。
2.ローマ時代に爵位をもたない騎兵の傭兵または戦士を騎士と言いました。騎馬民族ではないローマ人にとって馬を所有することは大変な事でした。貴族ではない裕福な庶民(一般市民)の戦士が騎士だったのです。
3.クリスちゃんは「中国は万里の長城を築いて北方騎馬民族の匈奴族の侵入を防いでいました。そして西暦48年に匈奴族が南北二つに分裂した。すかさず後漢の光武帝は討伐軍を起こして南匈奴は降伏。北匈奴はカザフ草原に逃走した後、消息を絶ったと歴史は記しています」と解説してくれました。
4.アンナちゃんはゲルマン民族の大移動を引き起こした騎馬民族フン族はカザフ草原で消息を絶った北匈奴の末裔ではないのか?と言われています。海賊の末裔であるイギリス人は歴史の改竄も得意だったと言われています。白人が有色人種から影響を受けるはずがないとエジプトの影響を受けて色彩豊かだったギリシャ彫刻を大英博物館の職員が「ギリシャはヨーロッパ人の母国。エジプトの影響を受けるはずがない」と色彩豊かな塗装を削り取って白い大理石にして公開しました。これは現代人から見ると悪事の成れの果ての出来事ですが七つの海を支配したイギリス人にとって日常の一コマだったのです。同様に中国の北方騎馬民族の北匈奴族が1万kmを遁走してヨーロッパに現れるはずがないとうそぶいています。しかしカザフ草原で消息を絶った北匈奴族がヨーロッパに移動する事は可能でしょう。フン族の末裔のハンガリー人やフィンランド人では中国の十二支の影響を受けているのも事実です。
5.アンナちゃんは「そうそうイギリス人の父系は4隻の海賊船に乗った悪党だったとイギリス人も認めています」と言いました。四世紀になると中国に降伏した南匈奴が中国(漢民族)を滅亡させ五胡十六国の時代になり、ゲルマン民族の大移動を引き起こした騎馬民族のフン族に追われて西ローマ帝国に遁走した西ゴート人(スペイン人)が西ローマ帝国を滅亡させローマの地を東ゴート人(イタリア人)が征服したのです。すると独裁者ムッソリーニのイタリア人はローマ人の末裔の発言に矛盾はなかったのでしょうか?。
6.騎馬民族のフン族に接したヨーロッパ人ははじめて馬の扱いに慣れて騎士道を発展させていきました。
7.また状況が一変する事態が発生しました。十字軍のエルサレム遠征を機に「テンプル騎士団」「聖ヨハネ騎士団」「ドイツ騎士団」が創設されると「騎士」は爵位をもたない裕福な庶民(一般市民)の騎兵から「王侯貴族」のみ騎士を名乗り、庶民(一般市民)は歩兵の従者以上になれなくなりました。
8.騎士団には総長と管区長がいました。総長は騎士団の代表ですが一種の名誉職であり、実権をもっていたのは管区長でした。管区長は国の代表や国を何分の一に分割した地方の代表でした。「テンプル騎士団」と「聖ヨハネ騎士団」のフランス管区長はフランス国王が兼務したいました。
9.騎士が爵位をもたない裕福な庶民(一般市民)の騎士から王侯貴族の騎士と意味が変わりました。因みに歌劇「バラの騎士」でもまばゆい美少年のオクタヴィアン・ロフラーノ伯爵もエロ親父のオックス・フォン・レヒナウ男爵も自らを騎士と名乗っています。
10.騎士団長の娘のドンナ(貴族の娘)・アンナは爵位のない裕福な庶民(一般市民)ではなくスペインのセビーリァ地方の王侯貴族の騎士団の管区長の御令嬢と言う意味だったのです。
11.現在は騎士団が有名無実化してイギリスでは爵位をもたない裕福な庶民(一般市民)で特別に功績があった者に対して騎士(ナイト)の称号が贈られています。因みに「聖ヨハネ騎士団」は「マルタ騎士団」に受け継がれ現在も存続しています。
12.アンナちゃんの母親はアン王女です。父親は不明ですがネコちゃんの侯爵か伯爵だった設定にしておきましょう。そうでなければドンナ(貴族の娘)のアンナちゃんとは名付けないでしょう。
13.アンナちゃんを見てパパは「本当に貴族の御令嬢で将来貴婦人になるのだろうか?」と感じたのも事実です。ちょっと稚拙過ぎるのではないのか?。
14.パパは男であり女子高生(JK)の時を経験して来ませんでした。パパから見て稚拙に見えても人間の女性から見てお茶目で可愛い仕草に見えるのかもしれません。
15.人間の女性から見て女子高生(JK)の精神年齢とはどう感じるものでしょうか?。
16.クリスちゃんは「縄文時代と弥生時代の日本で縄文人から弥生人に民族の入れ替えがあった様にローマ時代とゲルマン人の大移動後のイタリアではローマ人から東ゴート人への民族の入れ替えがありました。同様に五胡十六国の前の中国は漢民族と南蛮・北狄・西戎・東夷に分かれていましたが五胡十六国の後では漢民族と南蛮・北狄・西戎・東夷の区別がなくなったと中国人は考える様になりました。明の時代まで学者は現在の中国人と五胡十六国の前の漢民族は別民族だと考えられていました。中国人の定義が『漢民族の子孫から漢字を使う南蛮・北狄・西戎・東夷の集まり』と変更されました。すると東夷の日本人も漢字を使っているので中国人になってしまいます。この辺がわからないと中国の客家の説明が難しいでしょう」と言いました。
17.メグちゃんは「後漢の時代に5000万人の人口だった中国は魏・呉・蜀の三国に分裂して争った結果、人口が700万人に減少しました。戸籍に含まれない屯田兵が300万人いたので人口の総数が1000万人の1/5にまで減少した事になります。この人口減少(弱体化)を好機として反乱を起こして漢民族の中国を滅亡させたのが後漢の光武帝の時代に降伏した南匈奴族です。これ以後の中国は漢民族と南蛮・北狄・西戎・東夷が区別がなくなるほど混血してしまい、明の時代までの学者は五胡十六国の前後では別民族と考えられる様になりました」と補足説明をしました。
18.アンナちゃんは「客家とは秦漢時代に中国南部の辺境部に派遣された兵士の末裔で辺境部にいた為、五胡十六国の動乱に巻き込まれる事がなかった。五胡十六国後の南蛮・北狄・西戎・東夷と混血して異民族化した中国人とは違い本当の漢民族だと主張しています。しかし異説もありそれは秦漢の時代ではなく宋の時代だったと真実は闇の中です」と言いました。
19.アンナちゃんは「同じ事がルーマニアにも言えます。ゲルマン移動の大移動の結果、古代ローマ人は姿を消しました。東ヨーロッパの辺境部に派遣されていた古代ローマ人の兵士の末裔がルーマニア(ローマ人の国)と名乗っています。これも真実は闇の中なのでしょうか?」と言いました。
20.左足の毛繕いをするアンナちゃん。
21.キチンとお座りをするアンナちゃん。アンナちゃんも女子高生(JK)になり世界史を学習したんだね。「現在の女子高生(JK)の世界史のレベルも高かったんだね」とパパも関心しました。
22.アンナちゃんは「騎士団長と言うと騎士団の王侯貴族の総長または管区長とわかるけど騎士長と訳すと何時の時代のどう言う立場の人か説明が必要ね」と言いました。
23.アンナちゃんは「田舎娘は田舎者の娘と言う意味で都市部の人が『田舎出身のダサイ娘』と言う軽蔑の意味で使っていました。都市のセビーリァに田舎者のダサイ娘がいてもおかしくありません。しかし村娘と訳すと農村部の娘と違う意味になってしまう」と言いました。
24.アンナちゃんは「農夫の若者は職業が農業の若者と言う意味でセビーリァに住んでいました。村の青年と訳すと農村部にいた青年になってしまう」と言いました。
25.セビーリァで田舎出身のダサイ娘が彼女に相応しい農業を職業とする若者と結婚する話が、農村部で村娘が彼女に相応しい村の青年と結婚するとなるので意味が通じなくなります」と言いました。確かに農村部に貴族はいないのかもしれません。「お前は農夫の妻になる様な女じゃない。貴族の息子が運命を変えてやろう」と言って口説き落とされるのは田舎娘が都市部にいて貴族の息子の生活を知っていた事になります。
26.これは日本人と中国人は多少のニュアンスの違いはあっても漢字とこう書いてあるで話が終わってしまうのに韓国人・朝鮮人は漢字が読めないので勝手な解釈をするのと一緒です。
27.地域の雌のボス猫の茶子ちゃんは巨大ですね。しかしパパの前では大人しくしています。
28.アンナちゃんも茶子ちゃんの前では女の順位をまもって大人しくしています。
29.相変わらず木上登子(きのうえたかこ)ちゃんは高い所にいます。
30.木上登子(きのうえたかこ)ちゃんは高い所から上から目線でパパに「ニャーン」と声をかけてきます。
31.アンナちゃんは「多情な色男よ。君はもう夜も昼も辺りを歩き回って美しい女達の思いを惑わしに行かない。可愛いナルシス(ギリシャ神話に登場する水鏡に写った自分を愛した美少年。転じてナルシストとは自己愛主義者の意味となる)。愛のアドニス(ギリシャ神話に登場する美と愛の女神アフロデーテに愛された美少年。転じて美しい男性の意味になる)よ。この美しい可愛らしい羽ももうこれまでだ。軽くおしゃれな帽子も長い髪も華やかな身なりも女色のヴァーミリオンも。戦士に交じってバッカスに誓う。大きな口ひげ、詰まった背嚢、肩に銃、腰にサーベル、襟を高く顔は勇敢に。大きな兜あるいは大きなターバン。名誉は大きく報酬は少ない。そしてファンダンゴの代わりに泥の中を行進。山を溪谷を、雪の日々も酷暑の日々もラッパの協奏に射石砲、大砲が加わり砲弾雷鳴のごとく耳をつんざく。ケルビーノよ。勝利に向けて軍人の栄光に向けて」と歌っていました。
32.これは「フィガロの結婚」でフィガロがロジーナ伯爵夫人に寵愛される小姓(ページボーイ)ケルビーノに対して歌う「もう飛ぶまいぞこの蝶々」です。ドン・ジョバンニ(ドン・ファン)とは何か関係があるのでょうか?。
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47泥棒猫は意外と長生きですね。
48.ケルビーノ役に挑戦するアンナちゃんでした。
49.クリスチャン(キリスト教徒も公園の遊具で遊んでいます)。