Chatora84

悪ガキ九郎ちゃん79

11月になるとタヌキが家出してしまいました。「九郎ちゃん物語も78章で終了するのか?」とパパも覚悟しましたが、半月後にルカ伝15章11~32節の「放蕩息子」の挿話の様にぶらりとパパの元に帰ってきました。挿話は長いので単純化したプロコフィエフのバレエ「放蕩息子」に合わせて話そうか?。

1.パパには律儀な忠猫だけど同じネコちやんにはいきなりお尻の匂いを嗅ぐか何の威嚇もなく襲いかかる九郎ちゃんが家出してイザヤ書11章6節の「狼は仔羊と共に宿り、豹は子山羊と共に伏す。子牛は若獅子と共に育ち小さい子供がそれらを導く」と言う理想郷をイメージさせる状況になりました。

2.九郎ちゃんに一方的に襲われていた黒白猫Bちゃんも「つかの間の安らぎ」を得た様です。

3.今年生まれた子猫ちゃんも今の状況が永久に続けば良いのにと思っているのでしょうか?。

4.若い雄猫には数百m離れた所へ家出して7~10日後に戻って来る習性があるそうです。この子猫も家出するのでしょうか?。若い雄猫は新しい縄張りの開拓と修行を行っていると考えられています。

5.九郎ちゃんは四歳児で決して若くはありません。10月は雨が降り続き11月になって晴れる様になった為に家出を決意したのでしょうか?。九郎ちゃんが趣味でイジメ続けたクーちゃんや百合子ちゃんは九郎ちゃんの家出を歓迎しているのでしょうか?。

6.今年、生まれた双子の茶虎の子猫も平安を楽しんでいます。

7.九郎ちゃんの家出が続けばこの地域は烈ちゃんの縄張りとなります。烈ちゃんも弱いネコちゃんをイジメるだけではなく縄張りの主として振るわなければなりません。

8.まだ若い烈ちゃんに縄張りの主としての器と経験があるのでしょうか?。ないのでしょうか?。

9.茶虎の子猫は双子です。この子はどちらでしょうか?。

10.11月になって6日間、家出していた九郎ちゃんが学校からぶらりと帰ってきました。その時の画像はありませんが、食事をするとまた家出しました。この画像は半月、家出して放蕩息子の様にぶらりと帰ってきた時の画像です。

11.九郎ちゃんが烈ちゃんを威嚇していますね。ルカ伝15章11~32節の「放蕩息子」の挿話は長いので単純化したプロコフィエフのバレエ「放蕩息子」から話をしましょう。セレゲイ・プロコフィエフはロシア革命の時にシベリア、日本そしてアメリカ経由でフランスのパリに亡命した作曲家です。ロシア革命の時に日本に亡命または日本経由で他国に亡命したロシア人の大半が実際はユダヤ人であった事実の通りにプロコフィエフも父親がユダヤ人、母親がウクライナ人のユダヤ系でした。プロコフィエフが来日して演奏会を開いた作曲家の第一号だったのです。ロシア革命でピアノ協奏曲2番ト短調op16のスコアが失われた挿話があります。元々、ボヘミアンと言う風貌の人物ですが、ロシア革命で本物のボヘミアンとなって1929年に初演したバレエ「放蕩息子」はルカ伝15章11~32節の「放蕩息子」が長すぎる為に律法に忠実な兄の話を削除して放蕩息子と父親の挿話に単純化されています。因みにボヘミアンとはパリで亡命生活をしていたチェコ人(ボヘミア地方の人)の様に自由気ままに生活してた芸術家の事です。プロコフィエフはロシア革命後に正にボヘミアン(自由気ままな芸術家)となっていたのです。

12.放蕩息子の九郎ちゃんの威嚇に烈ちゃんは顔を背けてしまいました。バレエ「放蕩息子」の素材を転用した1930年の交響曲4番op47は感動します。現在では1947年改訂の交響曲4番op112が演奏されます。

13.パパも半月の間、家出した九郎ちゃんを「急いで一番良い服を持って来て、この子に着せ、手に指輪をはめさせ、足に履物を履かせなさい。それから肥えた子牛を連れて来て屠りなさい。この息子は死んでいたのに生き返り、いなくなったのに見つかったからだ」と言う心情で出迎えました。

14.九郎ちゃんの家出は腹が減ると食事に戻ってくる様にも見えます。

15.秋冬になって耳の裏のハゲがなくなり、完全体になったトタンに家出をした九郎ちゃん。半月も家出していた九郎ちゃんから家猫の称号を剥奪して野良と呼んだ方が良いのでしょうか?。当然、ローマの百人隊長の様な律儀な忠猫の称号も剥奪した方が良いのでしょうか?。

16.腹が減ると自宅に戻って来るのは「家猫」としての意識が残っていたのでしょうか?。野良として100%狩りで食事をするのは難しかったのでしょうか?。真実はわかりません。

17.九郎ちゃんは学校からタヌキの里山を降りて人間界に行っていた様です。黒タヌキの九郎ちゃんは腹黒いタヌキ親父の神君「家康公」に化けに行っていたのでしょうか?。

18.放蕩息子の九郎ちゃんに対して雌猫ですがクーちゃんは律法に忠実な兄の役が相応しいのかもしれません。お父さんが開いた放蕩息子との再会の祝宴に対して兄は…。

19.「私は何年もお父さんに仕えています。言いつけに背いた事は一度もありません。それなのに宴会をする為に子山羊一匹すらくれなかったではありませんか。しかし、あの放蕩息子が娼婦どもと共にあなたの身上を食いつぶして帰って来ると肥えた子牛を屠っておやりになる」とクーちゃんは顔を背けてしまいました。放蕩息子の弟を軽蔑している兄の言行は当然の事ですが、善良な人が陥りやすい偽善者の言行を含んでいます。

20.パパは「あの放蕩息子は死んでいたのに生き返った。いなくなったのに見つかった。祝宴を開いて楽しみ喜ぶのは当たり前ではないか」と放蕩息子の九郎ちゃんはパパと感動の再開をしました。注.二度目、三度目の放蕩息子との再会です。

21.この後、九郎ちゃんはパパにゴロニャンをしてくれました。九郎ちゃんに家出の自覚があったのか?。なかったのか?。不明です。

22.九郎ちゃんの家出騒動で木上登子(きのうえたかこ)ちゃんの相手をしていなかったパパに対して木上登子(きのうえたかこ)ちゃんは別の家の通い猫をしていました。

23.11月は寒いから木に登らず通い猫して自動車の下にいたのですね。

24.すっかりこの家の子になっていました。

25.九郎ちゃんの復帰に戸惑う烈ちゃん。

26.パパも烈ちゃんが新しい縄張りの主として認めよう。

27.タヌキちゃんの耳の裏のハゲはなくなりました。永遠に髪が失われた人間のハゲ親父とは違うのですね。

28.九郎ちゃんは寒い国のネコちゃんで25度未満なら家出するほど活発なんだ。

29.九郎ちゃんの背から尾にかけて茶毛化している冬毛に生え変わっているのでしょうか?。

30.九郎ちゃん。もう家出をするなよ。

31.11月下旬になると「放蕩息子の帰還」は6~7日間から3~4日間へと短縮して行きました。放蕩息子の九郎ちゃんの家出の原因は烈ちゃんではなく問題児のベス王女、鞭を持った女王クリステーヌちゃんそして自分の縄張りの中に勝手にネコ小屋を作ってもらった茶白の雄猫の影響なのでしょう。放蕩息子の九郎ちゃんは新しい縄張りを開拓しようとしていたのでしょうか?。

32.新しい縄張りの烈ちゃんもケンカでは狂暴な九郎ちゃんには敵いません。微妙な立場の烈ちゃんです。

33.この雄猫は多くのネコちゃんが通い猫する家の飼い猫です。黒白猫Cちゃんに毛柄がそっくりです。

34.狂暴な九郎ちゃん、猛烈な烈ちゃんと違って穏やかなボスネコです。

35.今年、生まれた茶虎の子猫もこうやって外出できる様になりました。

36.パパがこの子を見ていると必ず「裏に誰かいるのか?」と言う感じで振り返ります。

a1.レンブラント・ファン・レインの晩年の代表作の「放蕩息子の帰還」。放蕩息子の帰還を待ちわびるお父さん。悔い改めてお父さんに立ち返った放蕩息子。放蕩息子の弟を軽蔑する善良な兄が描かれています。善良な兄は自らの価値観で放蕩息子の弟(罪人)を裁くのは偽善と言っているのでしょうか?。

a2.パパはこちらの「放蕩息子の帰還」が好みです。パパも悔い改めて立ち返るお父さんが欲しかった。しかし実際のお父さんはそうではありませんでした。親は選べないと言う事でしょうか?。

a3.これはパパが若き日に購入したプロコフィエフのバレエ「放蕩息子」の演奏会用組曲op46bisのジャケットに使用されていた「放蕩息子の帰還」です。衣服や背景が西洋化されていますね。

37.朝帰りして来た九郎ちゃんはパパの前を行ったり来たりしてパパの所有を宣言しています。九郎ちゃんも茶珍獣ちゃんにこれをやられて用心棒に雇われたんだよね。放蕩息子の九郎ちゃんもお父さんであるパパとの再会を喜んでいます。

38.九郎ちゃんの腰から尾のフサフサの中毛を見てください。母親が短毛でなければ父系の通り長毛種だったのでしょう。九郎ちゃんと親戚のメーン・クーン種の楽ちゃんの長毛をナデナデしていて感じました。「長毛だけど九郎ちゃんほど毛が密に生えていない。毛が密に生えていないから長毛になったのではないか?」九郎ちゃんの中毛が密に生えているのは母系のブリティシュ・ショートヘア種からの影響じゃないのでしょうか?。

39.激しく九郎ちゃんがパパの足元を行ったり来たりしています。これは最愛の妻の黒珍獣ちゃん以外ではパパだけです。九郎ちゃんが茶毛化しています。冬毛への生え変わり中なのでしょうか?。

40.娼婦どもと共に放蕩の限りを尽くして無一文になった放蕩息子はようやく豚の世話をする職を得た。放蕩息子は豚のエサのイナゴ豆を食べてでも空腹を満たしたかったが食べ物をくれる人はいなかった。そこで放蕩息子は我に返り「父の所ではあんなに大勢の雇人に、有り余るパンがあるのに私はここで飢え死にしそうだ」と悔い改めてお父さんの元に立ち返りました。

41.ユダヤ人にとって豚は不浄の悪魔アザゼルを象徴する穢れた生き物です。豚は綺麗好きな性格でギリシャ人の様に普通の家畜として飼育するかぎり問題がありません。しかしゴイム(豚ども)と言って劣悪な環境で飼育すると不浄と穢れの象徴に落ちていきます。更にキリスト教でも悪霊に苦しむ人をイエス・キリスト自らが除霊をして行き場を失った悪霊「レギオン」が「底なしの淵に落ちていくより豚の体内に宿らせてください」と懇願してイエス・キリストが許可した為、豚は悪霊の乗り物と信じられています。豚は霊肉とも穢れた物だったのです。何故、ユダヤ人が自ら食べない穢れた豚の世話をする職があったのかと言うとギリシャ人には豚肉を食べる習慣があり、ユダヤ人はギリシャ人に売る為に豚を飼育していました。ギリシャ人とその影響を受けたヨーロッパ人にとって豚肉は肉料理の主役のひとつです。ギリシャ人は合理的に考える民族で穢れの概念がありません。日本人女性が父親の下着は穢れているから自分の下着と別に洗うと言う事が理解できません。そして「洗濯すれば綺麗になるのにバカげている」と言うでしょう。またキリスト教徒が「霊視して豚肉から悪霊の圧迫を感じる」と言っても豚肉は安価で大量生産できる美味しいで「それは単なる思い込みだろう」と笑います。放蕩息子(罪人)が豚の世話の職を得て豚のエサまで食べたいと思ったのは人間以下の存在のゴイム(豚の複数形または豚肉を食べる異邦人のギリシャ人達)に身を落とした事を意味します。九郎ちゃんも家出してしたのは良いが放蕩息子の様に食に困ったのでしょうか?。

42.九郎ちゃん。食べ方が汚いぞ。家出中は放蕩息子の様に食に困っていたのですか?。

43.食べるのはやい。ほんの数秒です。

44.家猫が野良の様に100%狩りをして食を得る事は不可能に近いのでしょうか?。

45.12月になると九郎ちゃんは自分の縄張りに戻って来ました。

46.女王クリステーヌちゃんの従者を「邪魔だ」と言う感じで追い払っています。

47.九郎ちゃんの帰還に新しい縄張りの主の烈ちゃんはどうするのでしょうか?。

48.狂暴な九郎ちゃんがいると烈ちゃんは逃げてしまいます。

49.イザヤ書で始まった「放蕩息子の九郎ちゃんの帰還編」はイザヤ書55章7節の「主に立ち帰るのであれば主は憐れんでくださる。私達の神に立ち帰るならば豊かに赦してくださる」で終わりましょう。

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